日本語のサイトには「DIYで世界を変えた『落ちこぼれたち』」とありますが、このドキュメンタリーに出ているアーティスト達はもちろん名の売れている人たちなので、「落ちこぼれ」ではないような気がしたし… そんなこと言ったら英語のタイトルの”Losers”もないんじゃないの?っと言う話になりますが、やはり反社会的な「作品」、一般的には受け入れられなかったものを作ってる人たちってことでLosersなんですね。
戦わない、勝ちぬかない。だけど自分の作品は作り続ける。
だからあくまでもアーティストの美学があって、Beautiful Losersなのかな?
映画を見終わってなお、このタイトルがすごく好きになった。
グラフィティやスケボー、パンクの世界はそれぞれのジャンルに対して、それぞれの世界感みたいなのがある…って認識だったけどNYの一つのギャラリーで色んなアーティストが様々な試みをして世に認識されるようになったってのはすごく面白い。
それにしても、あるムーブメントの(反社会的なものが一般常識化する様とかね)ドキュメンタリーを見るとだたい昔のこと(少なくとも私が生まれる前)と思って見てたけど、これが90年代のことって言うのが驚き。
それでももう20年近くになるのか。っと思うとちょっとゾッとする。
この時代を現実に体感して、実際に同じようなことを行っているHiroshi君にとっては、特に感動することもなく、説明ビデオのように思われたみたいだけど、この世界を知らない人は逆に面白いと思います。
編集、音楽ともに素敵なので、是非見てもらいたいわ。
ただ、東京でも渋谷一カ所でしか上映してないし、本当にちびっ子なシアターだから、とてももったえない!
でもやはり大きな劇場で上映されてない所もやはりLosersなのかな?
全くそれで良いんですけどね、「美しい落ちこぼれ」ですから!
Beautiful Losers
Directed by Aaron Rose
2008